あだちかんなの備忘録

だいたい酔っ払って書いてます

取り急ぎ

そろそろまとめて書こうかなと。とりあえず重い話を書きます。超、長いし、私の頭の整理なので、スルーして大丈夫です

 

最近色んなことを考えてて。ほらやっぱり、何にもしてない時、変なことというか、とりとめのないこと考えるじゃないですか、結構。そんな感じで、人って、誰かが死ぬと、その人との思い出とか、その人の好きだったこととか、死ぬ前にはその人のことを四六時中考えていたわけではなくても(それは当たり前)一気に語り出すじゃないですか。ご冥福をお祈りしますだの、R.I.P.だの添えて。だから、もし自分が死んだら、誰かがそんなことを言ってくれるかもしれないのを見れないっていうのはもったいないなぁ、自分の死後の世界を見れたらいいよなって、本当になんとなく考えていたんです。

 

そんな時、高校のときのバンド仲間が夢に出てきて、私、すごい懐かしくなっちゃって、酔っぱらって連絡したんです。久しぶりにスタジオでも入って遊びませんかって。そしたら、まぁ、開口一番はふざけんなだったけど、俺も今すごい忙しくしてるから、そういうリフレッシュが欲しかったとか言ってくれて、超、そりゃあもう、超楽しみにしてたんですよ。これを機にまたバンドできるかもしれないな〜とか思ったりしてて。

 

そしたらその彼 死んじゃって。突然連絡きたんです。怖かった。心臓がバクバクしました。ごめんなさい、自殺だと思ってしまいました。だって彼は高校のとき死にたい死にたい言う人だったので。かまってちゃんで。それで本当に色んな人を困らせていたから。

 文化祭の前夜祭ステージ、浴衣を着てくるように指定したのに、白装束着てくるような男ですよ。本当に頭がおかしくて気持ち悪くて、でも頭がおかしくて気持ち悪いほどギターが好きでギターが上手い高校生でした。

 高校のとき少し尖っていたというか、私は彼にもの凄いひどいことを言った記憶があります。しかも一度じゃない。ごめんなさい。頭おかしかったけど、とても優しい人で、全部許されると思っていました。結局私のせいでバンドはぐちゃぐちゃになってしまったのでもう会う資格なんてないと思って連絡もしてなかったけど、多分それでお互いよかったんだと思います。でも、でもだよ。忘れたわけじゃなかったけど、会わないが会えないになるのは結構違った。ショックです。

 たぶん高校生の私にいちばん優しくしてくれたのは彼でした。付き合ったことも関係をもったこともないけど、ギターをくれたり、私がお腹すいたと言えばラーメン奢ってくれたり。お弁当も作ってきてくれたし、バレンタインには大きなホールケーキをくれました。一生忘れないでしょそんなの。ケーキの箱に愛羅武勇って書いてあったから、私のお母さんがびっくりしてましたよ。

 イデアってゆー店長が痴漢で捕まってもう潰れちゃったライブハウスで水曜日にやってたセッションも無理やり連れてかれていて、その時だけ本当に音楽なんてやめてえ!って毎週思ってました。悔しかったから拗ねてたけど、そこでちゃんと勉強して練習すればよかったなー、もったいないことしたなーって今でも思います。きっと彼は私にもっとバンドマンになって欲しかったんだと思う。未だにこんなんでごめんね。

 彼の個人の活動で、なんかのレコーディングの日、その日しかなかったのにボーカルのサポートで呼ばれていた私が大寝坊して間に合わなくて、代わりに後輩が歌った線香花火という曲がありました。その後輩は私の当時の彼氏と浮気をしていた女の子だった、というのもあって、ずっとその曲だけは聞けないでいたんです。それが、彼の待つ家に向かう途中車の中で流れていて、それが超いい曲で。後輩の声も超良くて。おいおいやめてくれよ泣かせにきてるだろ!と思いつつ、助手席でわんわん泣いてしまいました。手を合わせた後、彼のお父さんに線香花火はかんちゃんのために作った曲だから、あいつが歌わなくちゃ意味がないってあのデモじゃ納得してなかったんだよ、って言われました。本当にごめんなさい。いつも肯定してくれていてありがとう。いつかバンドで歌います。

 

 本当にいろいろあったけど、出会えた人たち、楽しかった苦しかった思い出、知れたこと、反省しなきゃいけないこと、なんかもう、ほんと、人生すべてじゃん。だからさ、あの、君がいなきゃ楽しくなかったよ。ありがとう。いつまでも子どもで、たくさん傷つけてごめん。気持ちの整理がついたらバンドでも始めようと思います。君が君の人生の中で、いろんな人に影響を与えて、色んな人から愛されていたこと、知ってたよ。

 好き勝手言ってごめんだけど、結局、彼が急性心不全という死因だからこういうことが言えています。自殺だったら本当に許せなかった。彼も自分も。でも、急性心不全、、本当になんとも言えません。やるせないだろう。一生忘れないけど、ずっと覚えてないし、悲しいけど時間が解決してくれるのかな。本当にお世話になりました。これが君の死後の世界ですよ。どうですか?