駄文
私の冷たい足元が今夜の月を蹴飛ばして、もう二度と悲しい夜がやってこないように願っても、窓の外ではサイレンが鳴り、泡を吹いて倒れた急性アルコール中毒の大学生が運ばれてゆくのです。
わたしもあの愚かな人間たちと同じように、優しさだけで生きていけたら楽なのに。
どうして自らこの身体をあなたに差し出して、もっとわたしを傷つけて と嘆いてしまう。
この苦しみがあなたにわかるとは到底思わないし、わかってほしくもない。そういうところが好きなので。
深夜の通販番組をぼんやり見つめていていつかこの感情がなくなったとき、わたしはわたしのおわりにさえ気づけないのだろうと落胆しました。
あれもそれもこれも結局、わたしだけのものではないのです。